Disease
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カルチノイド腫瘍
大腸の病気
カルチノイド腫瘍とは
カルチノイドとは癌と似ている腫瘍のことで、神経内分泌腫瘍とも呼ばれます。
癌に似ているため、癌と同じ治療を行いますが、基本的には良性の腫瘍です。
消化管の中では直腸が好発部位となります。
カルチノイド腫瘍は、セロトニンやヒスタミン等のホルモン物質を過剰に生産し、カルチノイド症候群という症状を引き起こします。
カルチノイド症候群とはホルモンの過剰生産の影響で、顔面が紅潮したり、下痢や腹部痙攣を引き起こします。
カルチノイド腫瘍は進行もゆっくりである為、腫瘍の発生器官が、虫垂や小腸、直腸、肺など特定の一箇所に限定されている場合は、腫瘍の切除で治せることもあります。
原因
様々なホルモンを分泌して人間の体のバランスを保っている「神経内分泌細胞」が、何らかの原因で特殊化し、発生します。
膵臓や消化管など様々な部位に発生しますが、日本人には直腸に多く見られます。
症状
カルチノイド腫瘍が増加することで下記のような症状が出ることがあります。
- 腹部痙攣
- 腹痛
- 下痢
- 下血
- 顔面紅潮
- 喘鳴
- 吐き気
- 嘔吐
- 胸やけ
検査
最初は症状が出ないことが多い為、内視鏡検査で偶然発見される場合もあります。
内視鏡検査で、組織採取を行い生検します。
治療
腫瘍が小さく、特定の器官一箇所に限定されている場合は、内視鏡で切除します。
他には、癌と同じように外科手術や、放射線治療、化学療法を腫瘍の状態によって行います。