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大腸ポリープ
大腸の病気
大腸ポリープとは
体の表面に発生したイボのように盛り上がった状態をポリープと言い、大腸の粘膜に出来たものを大腸ポリープと呼びます。
ポリープができていても症状が特に現れず、検診や人間ドックで指摘されて気付くという人がほとんどです。
大腸ポリープは正確には病名ではありません。
大腸にできるポリープは将来、癌化する可能性のある腫瘍性ポリープと、癌化はしませんが出血等の症状を起こす非腫瘍性ポリープに大きく分けられます。
原因
1.腫瘍性ポリープ
遺伝的な要因や、生活習慣、食生活、加齢等が原因と考えられています。
腫瘍性ポリープは40代から増加しはじめ、さらに年齢が上がるにつれて発生頻度が高くなります。
赤身肉や加工肉、高カロリーな食事を摂取する機会が多い人ほどリスクが高まります。
また、過度な飲酒や喫煙、肥満も大腸ポリープの発生を高めます。
2.非腫瘍性ポリープ
腸の炎症や加齢などが原因で起こると考えられます。
非腫瘍性ポリープは正常な細胞が集まって出来たもので、基本的に癌化はしませんが、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に罹った後にできることが多いとされています。
症状
- 腹痛
- 下痢
- お腹の張り
- 便が出にくい
- 肛門からの出血
- 血便
- 粘液の混じった便
検査
健康診断や人間ドックの便潜血検査で異常が見られた場合には、大腸内視鏡検査を行います。
当クリニックでは、拡大機能付きのオリンパス製の次世代内視鏡装置を導入しております。
大腸内視鏡検査では、検査前に下剤を服用する必要がありますが、当クリニックには、トイレ付きの個室を2つ設けております。
そのため何度もトイレに立つことはなく、休憩室で同検査を完結できる体制にしています。
また、腹部にできるだけハリを感じることがないよう、炭酸ガス送気装置を使用しております。
それでも腹痛などが心配、検査をするにあたって不安や緊張がつきまとうという場合は、検査前に鎮静剤を投与します。
治療
将来、癌化する可能性のある腫瘍性ポリープは内視鏡検査と同時に切除し、将来の大腸がんリスクを減らします。
非腫瘍性ポリープは出血などの症状を引き起こす場合には切除する場合もありますが、基本的には切除せずに経過観察を行います。